用語集

            

接着系アンカー

読み方:せっちゃくけいアンカー

説明:

アンカーボルトの一種で、接着剤によってボルトや鉄筋を固定するもの。
コンクリートや岩盤面にドリルで穴を開け、粉塵を清掃した後、カプセル状のアンカー材を穴に入れ、先端を斜めに切ったボルトや鉄筋を打ち込むとカプセルが破れて接着剤が充填される仕組み。なお、接着剤をノズルで直接注入する方式もある。「ケミカルアンカー」、「樹脂アンカー」とも呼ばれる。

  

中央高速でトンネルの天井が崩落する事故があったけど、原因のひとつに、この接着系アンカーの不具合が挙がっている。ドリル穴が深すぎて接着剤が十分に行き渡らなかったこと、カプセルを破った後の撹拌が不十分で接着強度が正しく出なかったこと、といった施工上の問題のほか、接着剤の経年劣化の可能性もあるんだって。この事故では9人もの人命が失われてしまった。重要な用途ほど、慎重な工法選定・施工が大切だと痛感させられるね。

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