用語集
読み方:コアぬき
完成後の躯体面に、穴を開け、貫通させること。コアドリル、コアカッターと呼ばれる専用工具が用いられ、円筒形で滑らかな表面の穴が開く。
主に、配管・配線の開口を増設するためや、検査でコンクリートからテストピースを抜き取るために行われる。ただし、前者については、コンクリート打設前にスリーブを仕込んで開口を設けるのが本来の姿であり、内部の鉄筋切断による強度低下のリスクもあり、好ましいことではない。利用シーンは、スリーブ不備や改修時など、やむを得ない場合に限られる。
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2014年に東京都内で販売予定だった高級マンション「ザ・パークハウスグラン南青山高樹町」が、多数の「コア抜き」で強度不足を指摘され、販売中止&建て直しになるっていう騒ぎがあった。設計会社もゼネコンも一流とされるところだったので、世間の衝撃は大きかった。 原因は、設計時の検討不足による配管用スリーブの不備だったそうだ。粗い仕事は許されない。そして、粗い仕事を呼ぶ無茶な低コスト・短工期も許されるべきじゃない。