用語集 は行
索引
は行
用語 | 読み方 | 解説 | |
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は | パーティクルボード | パーティクルボード | 木材の小片を接着剤と混合し、熱圧成型したボード材。下地ボードや家具の材料として用いられる。名称は、小片や粒子を意味する英語「パーティクル」(particle)に由来。 |
パーティション | パーティション | 建物に後付けして用いる間仕切・衝立のこと。建物本来の壁と比べて設置・撤去が容易なため、部屋のレイアウト変更などに柔軟に対応できる。 | |
バーナー仕上げ | バーナーしあげ | 石工事の仕上げ方法のひとつ。石の表面をバーナーの炎であぶり、石の結晶をはじけさせて、自然な岩肌のような目の粗い仕上げ面を作るもの。「ジェット仕上げ」、「ジェットバーナー仕上げ」、「ジェットポリッシュ」などとも呼ばれる。 | |
ハーフPC | ハーフピーシー | 「ハーフプレキャスト(half precast)」の略称。合成スラブの一種で、呼び名の通り、工場製作のPC板(プレキャストコンクリート板)と、現場打ちコンクリートとを、半々で組み合わせたもの。配筋したPC板に、現場でコンクリートを打設し、型枠として兼用しつつ一体化させる。 | |
φ | パイ/ ファイ/ まる | 円の直径を示す寸法補助記号。例えば直径300mmであれば「φ300」または「300φ」と記載する。 もともとは「○」に斜め線「/」を重ねた製図記号で、読みは「まる」。タイピングでの入力に際して、形状の近いギリシア文字「φ」(ファイ)で表現されるようになったと見られる。「パイ」と読まれることもある。(円周率「パイ」との混同による聞き違いが定着したものとされる。) |
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配筋 | はいきん | 鉄筋コンクリート造において、設計図書に基づき必要な鉄筋を組むこと。 | |
はい作業 | はいさぎょう | 「はい」とは、倉庫などに積み重ねられた荷物のこと。それらの荷の積み降ろしを行うことを「はい作業」と呼ぶ。技能講習として「はい作業主任者」があり、高さが2m以上の「はい作業」に必要な資格となっている。 | |
パイプサポート | パイプサポート | 型枠などの支持に使われる仮設の支柱。長さの調節ができるようになっている。 | |
バイブレーター | バイブレーター | 打設された硬化前のコンクリートの締め硬めに用いる振動機のこと。 | |
パイル | パイル | カーペットの表面の毛足のこと。先が丸く輪の状態になっているものをループパイル、輪の部分を切ってそろえたものをカットパイルと呼ぶ。 | |
パイロン | パイロン | 現場内の危険表示や、道路工事の車線誘導などに使われる円錐形の保安器具。多くは合成樹脂性で、重ね合わせて収納できる中空構造になっている。「ロードコーン」や「カラーコーン」とも呼ばれる。 | |
バインダー | バインダー | 塗装工事に用いる下塗り剤の一種。吸収性のない下地に対して使うことで、仕上げ塗りの密着性を高めることができる。 | |
ハインリッヒの法則 | ハインリッヒのほうそく | 労働災害で経験則。1つの重大事故の背後には、29の軽微な事故があり、さらにその背景には300の傷害の無い事故(いわゆるヒヤリ・ハット)が存在するというもの。 名称は、アメリカの損害保険会社に勤め労働災害に関する論文を発表したハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ氏に由来。 |
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刷毛引き | はけびき | モルタルやコンクリートの仕上げ方のひとつ。硬化前の表面を刷毛でなで、粗い筋目模様をつけるもの。 | |
羽子板/ 羽子板ボルト | はごいた/ はごいたボルト | 短冊状の板とボルトを組み合わせた金具のこと。羽子板のような形状から、この呼び名がある。主に、材料が角度をつけて取り合う仕口(しぐち)の緊結に用いる。 | |
箱物 | はこもの | 公共事業として建設される、庁舎・学校・公会堂などの通称。そこから転じて、マンション以外の大型建物全般を指す表現としても用いられる。 | |
場所打ちコンクリート | ばしょうちコンクリート | 現場で生コンを成形して作り上げるコンクリートのこと。コンクリートを型枠などに流し込んで固める作業を「コンクリートを打ち込む」と表現するが、それを場所ごと(=現場ごと)に行うことから、この呼び名がある。「現場打ちコンクリート」とも言う。 対義語は、工場であらかじめ固められた状態で出荷され、現場で組み立てて用いる「プレキャストコンクリート」(PC)。 |
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場所打ち鉄筋コンクリート山留め壁 | ばしょうちてっきんコンクリートやまどめかべ | 山留めの工法のひとつ。専用機材で地盤に壁状の溝を掘削し、鉄筋かごを入れてコンクリートを打設し、山留め壁を形成するもの。強度と止水性に非常に優れ、幅広い地盤に対応できる。性質上、コストは比較的高く、比較的大規模・大深度の工事に採用される。 | |
柱型 | はしらがた | 躯体の柱の周囲を覆う、仕上げのこと。それらを含む柱そのものを指すこともある。 | |
バタ角/ 端太角 | ばたかく | コンクリート型枠の補強や、資機材の支持に用いられる、断面およそ100mm四方の木製の角材。 | |
旗蝶番/ 旗丁番 | はたちょうばん | 上下に分離し、扉側と枠側に取りはずせる丁番のこと。はずした状態で枠側の丁番を逆さまにして見ると、プレートと差込み軸で旗のように見えることから呼び名がある。 | |
撥/ 撥る | ばち/ ばちる | もともと平行でないことを意味し、そこから転じて、仕上がりの乱れ全般を指す表現。末広がりになっている「撥」の字を、平行であるべきものが広がっている様子に例えたもの。 | |
白華/ 白華現象 | はっか/ はっかげんしょう | コンクリート面やモルタル面に結晶状の白い物質が発生する現象のこと。コンクリート構造物の強度には問題なく、物質も無害であるが、外見上の問題となることがある。コンクリートやモルタルの内部に侵入した水分が蒸発する際に、石灰分などの成分が表面に染み出して固まったり、もしくは空気中の二酸化炭素と反応して固まったもの。「エフロレッセンス」・「擬花(ぎか)」・「鼻垂れ」・「塩吹き」とも呼ぶ。 | |
白化現象 | はっかげんしょう | 塗装における不具合のひとつ。塗装面が白く濁る現象をいう。ラッカーなど速乾性塗料を使用した場合や、湿度が高い場合、気温が低く結露しやすい場合などに起こりやすい。「かぶり」、「ブラッシング」ともいう。 | |
ハッカー | ハッカー | 鉄筋工事で、結束線の締め付けに用いる工具。「フッカー」(hooker)の呼び名は、物を引っかけるフック(hook)に由来している。 | |
ハッキング | ハッキング | 鉄筋工事で、ハッカーを用いて鉄筋を結束線で緊結すること。 | |
バックアップ材 | バックアップざい | シーリング、コーキングで目地底として詰める発泡樹脂材。深い目地を浅くしたり、二面接着とするために用いる。 | |
バックホウ/ バックホー | バックホウ/ バックホー | 「油圧ショベル」の一種で、バケットが後方(オペレータ側)を向いているのが特徴。深さ6m程度までの地表面より低い場所の掘削に適している。もともと農耕用トラクターから派生した重機で、名称は「バック」(back:後部)に「ホウ」(hoe:くわ)が付いていることを意味している。 「ドラグショベル」とも呼ばれる。 |
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斫り工事 | はつりこうじ | 電動ブレーカー、鑿(のみ)、鏨(たがね)などを用いて、石やコンクリートを削ること。 | |
パテ | パテ | ペースト状の充填材。不陸部分を平らに整えたり、隙間を埋めるために用いる。 | |
パテ飼い/ パテしごき | パテかい/ パテしごき | 塗装やクロス工事の前段として、下地面の不陸をパテで平らに整えること。パテを平らに塗り、硬化後に紙やすりでさらに平滑にする。 | |
鳩小屋 | はとごや | 建物の屋上に設けられる箱状の構造物のこと。配管などによる屋上スラブ貫通部の雨仕舞を目的としたもの。鳩小屋のように見えることから、この名がある。 | |
鼻垂れ | はなたれ | コンクリート面やモルタル面に結晶状の白い物質が発生する現象のこと。コンクリート構造物の強度には問題なく、物質も無害であるが、外見上の問題となることがある。コンクリートやモルタルの内部に侵入した水分が蒸発する際に、石灰分などの成分が表面に染み出して固まったり、もしくは空気中の二酸化炭素と反応して固まったもの。「エフロレッセンス」・「白華(はっか)」・「擬花(ぎか)」・「塩吹き」とも呼ぶ。 | |
はね出し | はねだし | 部材などが、支えの無い場所に、せり出した状態のこと。 | |
巾木/ 幅木 | はばき | 壁の最下部に取りつける横木。木製の他、樹脂製や金属製の製品が用いられる。損傷や汚れを防ぐ目的と、壁の下端の納まりを整える目的で設けられる。 | |
幅止め筋/ 巾止め筋 | はばどめきん | ①鉄筋コンクリートの梁に入れる、肋筋(あばらきん)の幅を保つための補強筋。梁の両側にある腹筋の間をつなぐ形で配置する。 ②壁などで鉄筋をダブルで組む場合に、双方の幅を保つための補強筋。互いをつなぐ形で配置する。 |
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羽目/ 羽目板 | はめ/ はめいた | 小幅の板を並べ、平らに張ったもの。または、その板のこと。 | |
嵌め殺し | はめごろし | 開閉しない固定の建具、またはその状態のこと。 | |
腹起こし | はらおこし | 山留めにおいて、山留め壁にかかる土圧を押さえるため、山留め壁に沿って水平に設置する部材のこと。この腹起こしに切梁を渡すことで、さらに土圧を支えることができる。 | |
腹筋 | はらきん | 鉄筋コンクリートの梁で、梁せいが大きい場合に、中間部分に主筋と平行方向で入れる補強筋。肋筋(あばらきん)の振れ止め・はらみ止めの役割を持つ。 | |
パラで | パラで | 複数のことを同時進行で対応すること。「平行」・「並行」を意味する英語「パラレル」(parallel)に由来する。 | |
パラペット | パラペット | 建物の屋上、バルコニー、ベランダなどの端部に設ける立ち上げ部分のこと。人・物の落下や、雨水が外側に流れ落ちるのを防ぐ役割を持つ。「パラペット」(parapet)は英語で「橋の欄干(らんかん)」や「手すり壁」を意味する。 | |
孕む | はらむ | 平面部分が膨れて出っぱること。妊娠して膨らむおなかに例えた表現。 | |
腹を括る | はらをくくる | 覚悟を決めること。 | |
ばり | ばり | 部材表面に突出する不要物のこと。金属類の切断面の角にできる突起や、型枠の継目からはみ出て硬化したコンクリートなど。 | |
梁型 | はりがた | 躯体の梁の周囲を覆う、仕上げのこと。それらを含む梁そのものを指すこともある。 | |
バリケード | バリケード | 現場内の危険箇所で通行を遮断したり、誘導したりするための保安器具。主に「A型バリケード」、「B型バリケード」と呼ばれるものが使われる。 A型は、その名の通り、横から見たときにアルファベットのAの形になる折りたたみ式のもの。または、単管バリケードのことを指す。 B型は、A型に対比させた呼び方でフェンス状のもの(「ガードフェンス」や「ネットフェンス」)を指す。 |
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バリューエンジニアリング/ VE | バリューエンジニアリング/ ブイイー | 指定された仕様に対し、価値を変えずにコスト削減を実現する代案のこと。もともとは生産価値の最大化を目的とした取り組みを指す。 | |
バルコニー | バルコニー | 建物の2階以上にある屋外に張り出したスペースで、屋根の無いもの。 | |
パレット | パレット | 資材の運搬に際して、荷物を載せるための台。フォークリフトの爪を挿せるようになっており、運搬単位にまとめた荷物を載せることで、効率的な作業が行える。木製のものが多いが、樹脂製・金属製・紙製のものもある。 | |
パワーショベル | パワーショベル | 油圧シリンダーで動くアームの先端にバケットを取り付けた自走式の掘削重機の総称。「パワーショベル」は小松製作所の商品名が通称として定着したもの。「油圧ショベル」・「ユンボ」とも呼ばれる。また、さらにバケットが後ろ向きのものを「バックホウ」・「ドラグショベル」、前向きのものを「ローディングショベル」と呼び分けている。 バケット部分を各種のアタッチメントに付け替えて、掘削以外にも様々な用途に使用できる。 |
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板金 | ばんきん | 金属の薄板を加工して取り付ける工事の総称。屋根、外壁、金属樋などの加工に対応する。 | |
バンシ/ ヴァンシ | バンシ/ ヴァンシ | フランスの大手建設会社。売上の4割程度を国外で稼ぐ。また、建設以外に道路運営やエネルギー事業などの強みも持つ。 | |
番線 | ばんせん | 焼きなました針金のこと。曲げやすいことから、主に部材の緊結・結束に用いられる。太いものから「1番線」・「2番線」…と種類が分かれており、その省略形が呼び名として定着したもの。 | |
パンチング/ パンチングメタル | パンチング/ パンチングメタル | 穴開け加工を施した金属板のこと。穴の形状・大きさ・間隔は多様で、通気口のカバーや、目隠し材などとして用いられる。 | |
ハンマードリル | ハンマードリル | 打撃を加えながら回転するタイプのドリル。コンクリートや石など硬質の材料に10mmを超える大きめの穴を開ける場合に使う。 | |
ひ | ピアット | ピアット | 建物の外側に取り付ける、仮設エレベーターの通称。「ロングスパン」とも呼ばれる。 |
ピーコン | ピーコン | 型枠の間隔を保つ金具「セパレーター」の端に付けるプラスチック材。もともと木製だったので「木コン」とも呼ばれる。 | |
PC | ピーシー | 「プレキャストコンクリート」(precast concrete)の略称で、工場で製造されたコンクリート製の部材のこと。または、それを用いた工法のこと。現場作業の軽減により、工期短縮が可能。また、「現場打ちコンクリート」に比べ、品質が均一で、製造が天候の影響を受けないなど、工場生産ならではのメリットもある。 「プレキャスト」・「プレコン」といった略称も使われる。 |
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ピース付け | ピースづけ | 耐火被覆面(ロックウール吹付け面)に軽鉄壁下地を組む場合、あらかじめ軽鉄の受けとしてピース材(主に軽鉄補強材や鉄骨材)を躯体に付けておく作業のこと。 ロックウール面には軽鉄の固定に必要な強度がなく、逆に軽鉄を先に組むと耐火のためのロックウール面が不連続になってしまう。そこで、最初にピースを付けておいて、次にロックウールを吹き、最後にピースに対して軽鉄を留め付ける。 他の作業に先行して行うため、「先行ピース」・「先行ピース付け」とも言う。 |
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ビード | ビード | 溶接作業によって溶接部にできる帯状の痕跡のこと。溶けた金属で少しずつ溶着していくため、ウロコを連ねたような形状となる。 | |
ヒートアイランド現象 | ヒートアイランドげんしょう | 都市部ほど気温が、郊外に比べて高くなる現象のこと。地図上で気温分布を描くと、高温部分が都市を中心に島状になって見えることから、この呼び名がある。 自動車やエアコンによって排熱が増加する一方で、緑地・水面がアスファルトやコンクリートに代わって放熱が減少し、密集・高層化したビル群に遮られて風通しも悪くなるなど、人の手による変化が主な原因となっている。 生活環境の悪化と共に、気候や生態系などへの影響が懸念されている。 |
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ヒートブリッジ | ヒートブリッジ | 建物で局部的に熱を通しやすい場所のこと。主に断熱材が躯体などの貫通により途切れることが原因で発生する。外気の温度が屋内に伝わりやすいため、空調効率が悪く、温度差から結露の原因にもなる。 名称は、熱の橋渡しとなる様子の英語表現(heat bridge)にあたり、日本語で「熱橋」(ねつきょう)とも呼ばれる。 |
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PB | ピービー | 石膏ボードを表す略号。英語表記「プラスターボード」(plaster board)の略。 | |
ヒービング | ヒービング | 軟弱な粘土質の地盤を掘削した場合に、ある程度の深さに達したところで土留めの背面の土が重みで沈下し、掘削底面に回りこんで隆起する現象。 | |
ピールアップ | ピールアップ | 適度な粘着力によって、貼った後に剥がして再度貼り付けができる接着性能のこと。 | |
火打ち | ひうち | 梁や土台などの水平材が直交する部分に、斜めに入れる補強材のこと。昔、火を起こす火打ち石に三角形のものが多かったことから、直交部分の入隅と斜め補強材の間にできる三角形をなぞらえて呼び名になったとされる。 | |
控え | ひかえ | 直立する部材の倒壊や変形を防ぐための補強のこと。別の構造物とつないだり、斜め材で支えたり、袖壁を設けたりする。 | |
光天井 | ひかりてんじょう | 天井面の全体または大部分をルーバーや半透明のカバーで覆い、内部に光源を組み込んだ照明のこと。均一な光で空間全体を照らすことができる。 | |
光幕天井/ 光膜天井 | ひかりまくてんじょう | 「光天井」のうち、光源のカバーにガラスクロスなどのシート材を用いたもの。 | |
引き違い | ひきちがい | 引き戸の一種で、2本並んだレール上に1枚ずつ戸を配置し、開閉する形式のもの。戸を開けると2枚の戸が重なった状態になる。窓、障子(しょうじ)、襖(ふすま)など、さまざまなところに用いられている。 | |
ビケ足場 | ビケあしば | 仮設足場の一種。あらかじめ一定間隔に受け金具の付いた建地(たてじ)に、水平材や斜め材などをセットし、くさびを打ち込むことで緊結するのが特徴。部材がユニット化されており、ハンマーのみで組立て・解体ができる。中小規模の建物や、改修などの短期現場に多く見られる。呼び名は、国内で最初に製品化したダイサン社の商品名に由来する。 | |
びしゃん仕上げ | びしゃんしあげ | 石工事の仕上げ方法のひとつ。「びしゃん」という小さなピラミッド状の刃を敷き詰めたハンマーで、表面を平らに叩きならす仕上げです。 | |
ビティ足場 | ビティあしば | 仮設足場の一種。門型に溶接された鋼製の枠に、ジャッキベース・筋交い・布板などの部材を組み合わせて構成するのが特徴。中~大規模現場で広く使われる。呼び名は、考案者のデビッド・イー・ビティ氏にちなんだもの。「枠組足場」とも呼ばれる。 | |
表具師 | ひょうぐし | 襖(ふすま)・障子(しょうじ)など建具廻りに紙や布を張って表装する職人。掛軸(かけじく)や屏風(びょうぶ)の製作も行う。「経師」(きょうじ)とも呼ぶ。 | |
ピラニア | ピラニア | (株)ピラニア・ツールの商品名「ピラニア鋸」のこと。小型のボディに細かな刃が並ぶ形状で、木、プラスチック、金属などオールマイティに使える。切りながらの微調整がしやすく、デリケートな作業に向いている。 | |
平ボディー | ひらボディー | タイヤハウスが突出していない平らな荷台を持つトラックの総称。 | |
拾い/ 拾う | ひろい/ ひろう | 図面を基に、工事に関わる部材の種類・数量を拾い出し、集計する「積算」(数量積算)作業の通称。 | |
ピロティ | ピロティ | 建物の一階部分を壁で囲わず、柱だけ並べた形で外部に開放した構造のこと。人の往来の動線、駐車場としての利用、風通し、デザイン上の意図など、さまざまな目的に沿って設けられる。ピロティ(pilotis)は、フランス語で「杭」の意味。 | |
ヒンジ | ヒンジ | 建具の開閉金具。ちょうつがいのこと。 | |
品管 | ひんかん | 品質管理の略称。 | |
φ | ファイ/ パイ/ まる | 円の直径を示す寸法補助記号。例えば直径300mmであれば「φ300」または「300φ」と記載する。 もともとは「○」に斜め線「/」を重ねた製図記号で、読みは「まる」。タイピングでの入力に際して、形状の近いギリシア文字「φ」(ファイ)で表現されるようになったと見られる。「パイ」と読まれることもある。(円周率「パイ」との混同による聞き違いが定着したものとされる。) |
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ファイバーテープ | ファイバーテープ | 「グラスファイバーテープ」の略称で、ガラス繊維から粗い目で織られたテープのこと。強度や寸法安定性に優れ、主に塗装・クロス下地ボードのジョイント部のパテがけに用いられる。粗い目にパテがなじんで一体化することで、不陸(凹凸)軽減とクラック防止の効果を持つ。「寒冷紗」と呼ばれることもある。 | |
ブイグ | ブイグ | フランスの大手建設会社。建設の他、不動産も手がける。 | |
フィッシャー柄 | フィッシャーがら | 天井仕上げに用いる岩綿吸音板や化粧石膏ボードの標準的な柄で、「トラバーチン柄」・「虫食い柄」などとも呼ばれる。表面に刻まれたランダムの凹凸により、留め付けに使うステープルやビスが目立ちにくいのが特長。結果として、最も仕上がり面が美しく安定する柄と言える。 | |
フィラー | フィラー | 塗装工事に使われる下塗り剤の一種。下地の凸凹やクラックなどを埋め、表面をなめらかにすることができる。 | |
風散 | ふうさん | 風によって資材などが飛散すること。必要な材料が無くなったり、飛んだものに当たってケガ人がでたり、廃棄物が近隣敷地に入りこむなど、トラブルにつながることがある。 | |
フーチング | フーチング | 「布基礎」の底部で、断面が逆T字型に広がっている部分のこと。接地面積を増やして支持力を高めている。 | |
フーチング基礎 | フーチングきそ | 建物の荷重を支持地盤に直接伝達する「直接基礎」の一種。帯状に連続した基礎で建物を支えるもの。逆T字型に広がって支持力を高めている底部を「フーチング」と言うことから、この名がある。「布基礎」とも呼ばれる。 | |
フープ | フープ | 鉄筋コンクリートの柱に入れる、せん断力に対する補強筋。長手方向に伸びる主筋を囲む形で、帯を締めるように組まれることから「帯筋」とも呼ばれる。 梁にも同様な補強筋「スターラップ(肋筋)」がある。 |
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F☆☆☆☆ | フォースター | ホルムアルデヒド発散量のランクが最良であることを示すマーク。このマークの製品は、使用量が制限されない。星の数が減るにつれ使用条件や制限が厳しくなる。正しい読みは、字ヅラの通り「エフ・フォースター」だが、現場ではほとんど略して呼ばれる。 | |
フォームタイ | フォームタイ | 型枠の間隔を保つ金具「セパレーター」と「Pコン」を、型枠の外側から締めつけて固定する金具。名称は、型枠(form)を締めつける(tie)ことに由来。 | |
不燃材料 | ふねんざいりょう | 建築基準法と関連政令で定める不燃の条件を満たし、国土交通省の大臣から認定されている材料の総称。不燃性能に関する3段階のランク「不燃」・「準不燃」・「難燃」の中で最も上位にあたる。 不燃の条件は概ね次の通り。 (1) 通常の火災の火熱が加えられた場合に、20分間は燃焼しないこと。※ (2) 防火上有害な変形などの損傷を生じないこと。 (3) 避難上有害な煙・ガスを発生しないこと。(外部の仕上げは対象外) ※「準不燃」では(1)の規定時間が10分間、「難燃」では5分間となる。 |
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踏面 | ふみづら | 階段一段の水平方向の面のこと。 | |
フライアッシュセメント | フライアッシュセメント | 混合セメントの一種。主に火力発電所で副産物として出るフライアッシュ(粉末状の灰)を混合したもの。球形のフライアッシュが流動性を改善するためワーカビリティに優れる。長期強度が大きく、水和熱も小さいことから、ダムなどのマスコンクリート工事に使われる。 | |
プライマー | プライマー | 塗装やクロス工事において、塗料や接着剤の付着性を向上させるために使われる下塗り剤。素材や用途に応じて様々な種類がある。初めに塗ることから、「最初の」を意味する英語「primary」に由来して、この名がある。 | |
プラサフ | プラサフ | 塗装工事に使われる下塗り剤の一種で、「プライマー」と「サーフェサー」の両方の機能を持つもの。 | |
ブラスト | ブラスト | 「ショットブラスト」の略称。鋼材などの表面に細かな金属粒子を吹き付けて加工すること、またはそれに用いる電動工具。表面のサビ・汚れ落とし、塗装のための下地処理などに使われる。 | |
ブラッシング | ブラッシング | 塗装における不具合のひとつ。塗装面が白く濁る現象をいう。ラッカーなど速乾性塗料を使用した場合や、湿度が高い場合、気温が低く結露しやすい場合などに起こりやすい。「白化現象」、「かぶり」ともいう。 | |
フラットデッキ | フラットデッキ | 床や屋根スラブなどのコンクリート打設時に使う薄い鋼板製の型枠材・仮設材のこと。名前の通り、上面が平らなのが特徴。現場では「Fデッキ」と略して呼ばれることも多い。 | |
プラレン | プラレン | ウレタン吹付け面に軽鉄壁下地を組む場合、軽鉄の受けとして使うコマ材。木レンガをプラスチック製にしたような製品のため、「プラスチック製モクレンガ」と表現される。大きさは30×40×80mm程度のものが主流で、ウレタン吹付けの厚みと揃うよう考慮されている。「プラレン」は東洋産業の商品名で、同様な商品にフクビの「エフレンガ」、創建の「発泡レンガ」がある。 | |
フランジ | フランジ | 部材から出っぱった部分の総称。 鋼材のウェブを挟む部分や、鋼管の端部の円盤部分を指す。 |
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フランス落し | フランスおとし | 両開きのドア・窓の片方に付く、固定用の金具「上げ落とし」の一種。ドア・窓から棒を伸ばし、枠・床側の受けに差込むことで、動きを止める。ドア・窓の本体に組み込まれる形で、すっきりと納まっているのが特徴。 | |
ブリーズライン | ブリーズライン | 天井に埋込むタイプの空調吹出し口の一種。細長い形状で、ライン型吹出し口とも言われる。外の気温の影響を受けやすい出入り口や壁際に配置し、室内空調との温度差をやわらげる役割で使われることが多い。 | |
不陸 | ふりく | 平らであるべき面に、意図しない凹凸があったりして整っていないこと。水平でないことを指すこともある。 | |
ブルノーズ | ブルノーズ | 出隅部分を丸くした形状のこと。コーナービードのほか、レンガやタイルの出隅パーツに見られ、お年寄り・子供向けの施設や、西洋式の建物で好まれる。牛の鼻、だんご鼻を意味する英語ブルノーズ(bullnose)に由来する。 | |
ブレース | ブレース | 垂直方向と水平方向の組合せで組まれる構造に対して、斜めに入れる補強材のこと。「筋交い」(すじかい)とも言う。 | |
プレカット | プレカット | 材料を真物(まもの)で納品せず、使用箇所に合わせてあらかじめ工場でカット加工してから納品すること。主に寸法の調整を指すが、木材の接合部など整形加工を含むこともある。現場作業の軽減、廃材の削減、品質のバラツキの抑制といったメリットがある。 | |
プレキャストコンクリート/ プレキャスト/ プレコン | プレキャストコンクリート/ プレキャスト/ プレコン | 工場で製造されたコンクリート製の部材のこと。または、それを用いた工法のこと。現場作業の軽減により、工期短縮が可能。また、「現場打ちコンクリート」に比べ、品質が均一で、製造が天候の影響を受けないなど、工場生産ならではのメリットもある。 つづり(precast concrete)を略して「PC」と呼ばれることが多いほか、「プレキャスト」・「プレコン」といった略称も使われる。 |
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平詳 | へいしょ | 平面詳細図の略称。 | |
ベクテル | ベクテル | アメリカ合衆国の大手建設会社。発電所・空港・軍事施設など、特に大規模な案件を得意とする。 | |
べた基礎 | べたきそ | 建物の荷重を支持地盤に直接伝達する「直接基礎」の一種。建物の底面全体をコンクリートで固め、基礎とするもの。帯状の「布基礎」に比べて強度が高く、地面からの湿気や害虫の侵入を遮断する効果もある。 | |
ベニヤ | ベニヤ | 薄く切り出した木材の単板を、タテ・ヨコ互い違いに重ねて張り合わせたボード材のこと。「合板」とも呼ばれる。 JAS(日本農林規格)では、建具や家具などに広く使われる「普通合板」、建物の主要な構造部に使われる「構造用合板」、コンクリートの型枠に使われる「コンクリート型枠用合板」(通称「コンパネ」)、仕上げ材として使われる「化粧合板」などに分類され、耐水性や強度などが定められている。またその他にも、「難燃」・「防炎」・「防虫」といった性能が規定されている。 |
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ベランダ | ベランダ | 建物の2階以上にある屋外に張り出したスペースで、屋根のあるもの。 | |
ベントナイト液 | ベントナイトえき | 粘土の一種であるベントナイトの溶液。掘削作業における穴の内部崩落や湧水の防止に用いられる。 | |
ペントハウス | ペントハウス | ①建物の屋上に設けられる小部屋状の構造物のこと。階段室や機械室などとして用いられる。「塔屋」(とうや)とも呼ばれる。 ②マンションやホテルの最上階に設けられる、特別な高級仕様の部屋。 |
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ほ | ボイド | ボイド | 英語「void」から、空間を意味する言葉。現場では以下の使われ方がある。 ①建物の「吹抜け」構造のこと。 ②「ボイドスリーブ」の略称。⇒ ボイドスリーブ |
ボイドスラブ | ボイドスラブ | 内部に空洞を設けたコンクリート床スラブのこと。空洞によって建物への重量負担を軽減しながら、スラブ厚を増すことができる。スラブ厚による強度向上で小梁が不要となり、大空間でも天井をフラットにできるのが特長。また、遮音性にも優れるとされる。空洞は主に円筒形や球形で、スラブ内に鋼管を仕込んで中空にしたり、発泡スチロール類を埋め込んだりして形成する。「中空スラブ」とも呼ばれる。 | |
ボイドスリーブ/ ボイド管 | ボイドスリーブ/ ボイドかん | コンクリート工事に用いる厚紙製の筒のこと。コンクリート打設の際、所定の箇所に仕込んでおき、配管などのための穴を開ける「スリーブ」の一種。「ボイド」と略して呼ばれることが多い。 | |
防滑シート/ 防滑性ビニル床シート | 防滑シート | 表面に凹凸を付けたり、細かなチップを練り込んだりして、摩擦性を上げ、滑りにくくした床シートの総称。主に外部廊下・バルコニー・キッチン・トイレ・プールサイドなど滑りやすい場所に使われる。 | |
防水パン | ぼうすいパン | 洗濯機置き場に台座として設置されるプラスチック製のトレイ。洗濯機の排水ホースをつなげられる排水口が付いており、また、もし水が溢れても床面に漏水しないよう浅いシンクのような形状をしている。「洗濯パン」とも呼ばれる。 | |
ボーダー | ボーダー | 仕上げ面に対し、別の仕上げ材を細いライン状に配置すること。アクセントを付けたり、外周部を囲って整える目的で用いられる。縁(ふち)や境目を指す英語「border」に由来する。 | |
ホッホティーフ | ホッホティーフ | ドイツの大手建設会社。売上の約9割を国外で上げていることが特徴。現在はスペインのACS社の傘下に入っている。 | |
ボルトカッター/ ボルトクリッパ | ボルトカッター/ ボルトクリッパ | 番線や電線など、径の太い金属線の切断に用いる大型のハサミ状の工具。一般に、てこの原理を2重に使うことで、ハンドルに加える力を増大して刃に伝え、硬い金属線を切断する。 | |
ポルトランドセメント | ポルトランドセメント | セメントの種類のひとつ。セメント生産量の大部分を占め、単にセメントと呼ぶ時は、ほぼポルトランドセメントを指す。 最も一般的な「普通ポルトランドセメント」の他、用途に合わせて「早強」・「超早強」・「中庸熱」・「低熱」・「耐硫酸塩」といった様々なタイプのポルトランドセメントが使われる。 名称は、硬化後の風合いがイギリスのポートランド島で採れる石に似ていることに由来。 |
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ホルムアルデヒド | ホルムアルデヒド | シックハウス症候群の原因のひとつとされる有害物質。接着剤、塗料、防腐剤などの形で建材に広く用いられてきた。 現在は健康被害に配慮して、「F☆☆☆☆(フォースター)」マークの等級に応じて使用量が規制されている。 | |
本設 | ほんせつ | 建物の正式な構造物や機器等、継続して用いることが前提である設備・資材・機材に対する表現。 | |
ホンタイ | ホンタイ | 型枠の間隔を保つ金具「セパレーター」と「Pコン」を、型枠の外側から締めつけて固定する金具。本来の名称は「フォームタイ」で、型枠(form)を締めつける(tie)ことに由来。 | |
ポンチ絵 | ポンチえ | 大ざっぱなイメージ図のこと。「漫画」とも呼ばれる。いずれも死語に近いが、電気・設備系でときどき耳にする傾向あり。ポンチは昔の漫画雑誌『パンチ』に由来すると言われており、正確さを求められない“漫画のようにゆるい図”という意味合いが込められている。 | |
ボンデ鋼板 | ボンデこうはん | 電気亜鉛めっき鋼板の一種。亜鉛めっきの表面に、リン酸塩による皮膜を形成する「ボンデライズ」を施したもので、塗装に対して特に馴染みが良い。「ボンデ鋼板」は新日鉄住金の商品名。 | |
本磨き仕上げ | ほんみがきしあげ | 石工事の仕上げ方法のひとつ。石の表面を細かい砥石でこすり、さらにパウダーと布で磨き上げるもの。美しい艶と共に、その石材の持つ色や柄が鮮やかに表現される。 |
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