用語集 な行
索引
な行
用語 | 読み方 | 解説 | |
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な | 内装/ 内装工事 | ないそう/ ないそうこうじ | 建物屋内の仕上げ工事の総称。軽鉄下地・ボード・クロス張り・塗装・カーテン・床張りなど、屋内仕上げが広く含まれる。狭い意味でクロス工事のみを指すこともある。 |
内装制限 | ないそうせいげん | 火災時の延焼を防ぐため、一定の範囲に燃えにくい内装材(不燃材料・準不燃材料)の使用を定めた規定です。キッチンなど火を使う場所などが対象となる。 | |
流し張り | ながしばり | タイル状の材料の張り方向を同一に揃える工法のこと。対義語として、張り方向を交互に替えることを「市松張り」と呼ぶ。 | |
長ナット | ながナット | 普通の六角ナットに比べて全長の長いナット。主にボルト同士の結合に用いる。「高ナット」とも呼ばれる。 | |
涙目 | なみだめ | 主に家具類など小さな扉の戸当たりとして用いるクッション材の通称。弾力のある樹脂でできており、目立たせないための小粒・透明な形状が水滴のように見えることから、この名がある。 | |
南京落し | なんきんおとし | 両開きのドア・窓の片方に付く、固定用の金具「上げ落とし」の一種。ドア・窓から棒を伸ばし、枠・床側の受けに差込むことで、動きを止める。ドア・窓の本体に組み込まず、表面に取り付けるのが特徴。 | |
納戸 | なんど | 収納スペースとして用いる小部屋のこと。建築基準法では、採光・換気・天井高などの条件が「居室」に満たない部屋として分類される。ここから、住宅の間取り記載では、「4SLDK」など「S」(「サービスルーム」または「スペアルーム」)で表現されることが多い。 | |
難燃材料 | なんねんざいりょう | 建築基準法と関連政令で定める難燃の条件を満たし、国土交通省の大臣から認定されている材料の総称。不燃性能に関する3段階のランク「不燃」・「準不燃」・「難燃」の中で3番目にあたる。 難燃の条件は概ね次の通り。 (1) 通常の火災の火熱が加えられた場合に、5分間は燃焼しないこと。※ (2) 防火上有害な変形などの損傷を生じないこと。 (3) 避難上有害な煙・ガスを発生しないこと。(外部の仕上げは対象外) ※「不燃」では(1)の規定時間が20分間、「準不燃」では10分間となる。 |
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に | ニーキッカー | ニーキッカー | ロールカーペットの「グリッパー工法」で用いる工具。カーペットを「グリッパー」のトゲに引っかける際、カーペットを張り伸ばすのに用いる。ひざ(ニー/knee)で押しながら力をかけることから、この名がある。 |
ニードルパンチカーペット | ニードルパンチカーペット | フェルト状の安価なカーペット。単色ながらカラーバリエーションが豊富で、施工も容易な点が特徴。イベント会場など短期の用途によく使用される。名前は、多数の針で突いて繊維をフェルト状にからませていく製造過程に由来。 | |
逃げ | にげ | 寸法に持たせる適度な余裕のこと。寸法の誤差や、変化(振動や温度・湿度による伸縮など)を吸収させるために設ける。「空き」・「遊び」・「クリアランス」も同意。 | |
二丁掛けタイル | にちょうがけタイル | 寸法が60×227mmのタイルのこと。「小口タイル(60×108mm)」2枚分に目地幅を加えたサイズであることから、この呼び名がある。 | |
日建連 | にっけんれん | 「日本建設業団体連合会」の略。ゼネコン(総合建設業者)で構成される業界団体。 | |
二面接着 | にめんせっちゃく | 目地部をシーリングする時に、シーリング材を相対する2面のみに接着させ、目地底には接着させないこと。目地底はバックアップ材やボンドブレーカーをかませることで、シーリング材と縁を切る。シーリング材の弾力性を活かし、目地の伸縮に追随してシールが破断しにくい。 目地底にも接着させる場合は「三面接着」と言う。 |
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ニューギンガ柄 | ニューギンガがら | 天井仕上げに用いる岩綿吸音板の特殊柄のひとつ。ニューギンガ柄はダイロートン(大建工業)シリーズでの名称で、ソーラトン(吉野石膏)では「スターダスト柄」に相当する。表面に小さな穴がランダムに刻まれ、星くずのように見えるもの。 | |
人工 | にんく | 作業員1人が1日働くこと、またはそれに相当する作業量を示す単位。 | |
ぬ | 布基礎 | ぬのきそ | 建物の荷重を支持地盤に直接伝達する「直接基礎」の一種。帯状に連続した基礎で建物を支えるもの。逆T字型に広がって支持力を高めている底部を「フーチング」と言うことから、「フーチング基礎」とも呼ばれる。 |
ね | 根がらみ | ねがらみ | 仮設足場の建地(たてじ)の下部を横につなぎ、しっかりと固定するための補強材。 |
根切り | ねきり | 建物の基礎や地下部分を構築するため、地盤を掘削すること。 | |
猫/ 猫車 | ねこ/ ねこぐるま | 資材やコンクリートの運搬に用いる手押し車の通称。一輪タイプが一般的なのは、不整地でのバランスが取りやすく、小回りが利き、幅の狭い足場板なども渡っていける点が、工事現場に好都合であるため。二輪タイプもあるが、積載量が多めである反面、上記の現場メリットではやや劣る。 | |
根太 | ねだ | 床板の下地となる水平材。 | |
ねた場 | ねたば | 塗料を保管する倉庫の通称。そこから転じて、材料全般の保管場所を指す呼び名としても用いられる。 | |
熱橋 | ねつきょう | 建物で局部的に熱を通しやすい場所のこと。主に断熱材が躯体などの貫通により途切れることが原因で発生する。外気の温度が屋内に伝わりやすいため、空調効率が悪く、温度差から結露の原因にもなる。 名称は、熱の橋渡しとなることに由来。英語表記にあたる「ヒートブリッジ」(heat bridge)とも呼ばれる。 |
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熱溶接工法 | ねつようせつこうほう | ビニル床シートの継ぎ目に、専用の「溶接棒」を溶かし込んでシート同士をつなぐ工法。「シームレス工法」とも呼ばれる。 | |
年千人率 | ねんせんにんりつ | 労働災害に関する指標のひとつ。労働災害の発生率を人数あたりで示したもので、労働者1,000人あたりの年間の死傷者数の割合のこと。 年千人率=(年間死傷者数/年間平均労働者数)×1,000 同様に重視される他の指標として、「強度率」・「度数率」がある。 |
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の | 軒裏 | のきうら | 軒(屋根のうち建物の外壁面より外にせり出している部分)の裏側。 |
軒天 | のきてん | 軒(屋根のうち建物の外壁面より外にせり出している部分)の裏側に位置する天井。そこから転じて、屋外の天井全般が「軒天」と呼ばれる。 | |
軒天ケイカル | のきてんケイカル | ケイカル板の一種で、ニチアス社の「エコラックスのき天」や、エーアンドエー社の「のき一番」を意識した表現らしい。屋外向けのネーミングなので、耐水性能があるなどと勘違いされていることがあるが、いずれも戸建て住宅向けに商品名を区別しただけで、品質的には一般のケイカル板と変わらず水濡れNG。 | |
野丁場 | のちょうば | 建設工事の形態を示す表現で、ゼネコンと多数の下請業者による比較的大規模なものを指す表現。一方で、工務店などによる戸建て住宅や単独のテナント工事など、比較的小規模なものは「町場」と呼ばれる。 また、近年は、大手住宅メーカーと下請業者による分譲住宅系の現場を指す「新丁場」と呼ばれるものもある。 |
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ノックダウン | ノックダウン | 製品を分解または分割した状態で出荷し、設置場所で組み立てる生産・納品方式のこと。完成品での輸送に比べて、輸送コストや破損リスクが抑えられる。家具やユニットバスなどで用いられる。 | |
伸び馬 | のびうま | 可搬式足場の一種。脚立の上部を広げて作業床を設けた「立馬」(たちうま)のうち、脚部に伸縮機構を持つものを指す。 | |
野縁 | のぶち | 天井下地を構成するパーツのひとつで、表面の天井ボードを留め付けるためのバー材。軽鉄の場合は「Mバー」とも言い、さらにサイズに応じて「Sバー」(シングルバー)・「Wバー」(ダブルバー)と呼び分けられる。 | |
野縁受け | のぶちうけ | 天井下地を構成するパーツのひとつで、文字通り「野縁」の受けとなるバー材。野縁を上から支える様子をとって「親骨」とも呼ばれる。 また、軽鉄の場合は、チャンネル材を用いることから、そのまま「チャンネル」とも呼ばれる。 |
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延べ床面積 | のべゆかめんせき | 建物の各階の床面積の合計のこと。床が無い吹抜け部分や、ピロティなど壁で囲まれていない部分は含まれない。また、駐車場や地下室についても、一定の条件で含まれない場合がある。 | |
鑿切り仕上げ | のみきりしあげ | 石工事の仕上げ方法のひとつ。「割肌仕上げ」の表面を鑿(のみ)で削り、粗い目で平らに整えるもの。凹凸の大きさによって「荒鑿切り」「中鑿切り」「上鑿切り」に分かれる。 | |
のみこみ | のみこみ | 二つの部材が取り合う時に、一方が他方に入り込むこと。または、入り込む長さ。 | |
法 | のり | ①盛り土などの傾斜、およびその斜面のこと。 ②長さのこと。主に「内法」(うちのり)、「外法」(そとのり)という表現で用いる。 |
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法足 | のりあし | 法面における、法肩から法尻までの長さのこと。 | |
法肩 | のりかた | 法面の最上部のこと。 | |
乗り込み | のりこみ | 自社の作業員が初めて現場に入ること。 | |
法尻/ 法先 | のりじり/ のりさき | 法面の最下部のこと。 | |
法面 | のりづら/ のりめん | 盛り土などの斜面のこと。 | |
法付け | のりづけ | 法面を形成しながら掘削すること。 | |
法付けオープンカット工法 | のりづけオープンカットこうほう | 山留め工法のひとつ。と言っても、山留め壁を形成しない工法。外周部に法面を形成しながら掘削するもの。特に広大で浅い掘削向け。法面が崩れないよう、土質や水養生に留意する必要がある。 | |
ノロ | ノロ | セメントを水で練った「セメントペースト」の通称。 | |
ノンスリップ | ノンスリップ | 階段の段鼻に取り付ける滑り止めのこと。段鼻の保護の役割を持つこともある。安全面から段部の見分けが付きやすいよう、踏面と異なる配色で目立たせることが多い。 | |
ノンスリップシート | ノンスリップシート | 表面に凹凸を付けたり、細かなチップを練り込んだりして、摩擦性を上げ、滑りにくくした床シートの通称。主に外部廊下・バルコニー・キッチン・トイレ・プールサイドなど滑りやすい場所に使われる。「防滑シート」・「防滑性ビニル床シート」などとも呼ばれる。 |
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